機械式時計を購入できるお店は、大きく「正規店」と「並行輸入店」の2つに分類されます。
この記事で「それぞれどのような違いがあるのか」「自分はどちらで買うのがあっているのか」を知っていただけるようご紹介します。
正規店とは
正規店とは、腕時計ブランドと正式な契約を結んだ販売店、もしくは輸入販売会社から仕入れた商品を取り扱っている販売店です。
直接仕入れているため、偽物を取り扱うことがなく、正規品のみを販売しています。
腕時計ブランドの世界観に囲まれて、きっと最高の購入体験を経験することができると思います。
時計ブランドから販売方法や価格についてのルールが定められています。
そのため、独自の値引きなどが認められない場合があります。
「ブランドの世界観を満喫したい。ブランドを応援したい。正規のサポートを受けたい。」という方は、正規店で購入されることをお勧めします。
並行輸入店とは
並行輸入店とは、ブランドの定めたルート以外の方法で仕入れた腕時計を取り扱う販売店です。
多くは海外の並行輸入業者が、海外にあるブランド正規店や免税店で腕時計を購入し、それを日本国内で販売しています。
そのため、正規店と違って偽物である可能性が0%ではありません。
ただし、正規店と違って、販売価格を自由に設定することができるため、ブランドによっては正規店よりも安い価格で販売されています。(ロレックスなどの一部の人気ブランドは、並行輸入店の方が正規店よりも高い価格になっています。)
購入する腕時計にもよりますが、「できるだけ安く購入したい。」という方は、並行輸入店で購入がよい選択肢になります。
正規店と並行輸入店のどちらで購入するか考えるポイント
販売価格
1つ目のポイントは販売価格です。
ブランドによっては「並行輸入店で購入すると、正規店よりも価格が20%近く安くなる」というようなことが生じます。
また、腕時計を手放す必要が出てきた際に、買取価格の基準となるので並行輸入店での価格となります。そのため、「買って、すぐ売っても20%以上価格が下がってしまう」ということが起こりえます。
ですので、「どうしても腕時計は欲しい。でも、お金にそこまで余裕がなく、近い将来に手放すリスクがある」という方は、並行輸入店での価格も意識して腕時計選びをしていただくのが良いと思います。
(私としては手放してほしくはないですが、どうしてもお金が必要になるときもあるかと思います。その時の備えとしてこういった考えも大切だと考えています。)
アフターサービスの違い
ブランドによっては「正規店で購入した腕時計以外は、オーバーホール(分解点検/修理)を受け付けない」「正規店で購入した腕時計以外は、オーバーホールの価格が高くなる」とアフターサービスに違いが生じます。
ですので、購入前に欲しい腕時計ブランドが「並行品のオーバーホールを受け付けてくれるのか」「正規品と並行品でオーバーホール代に差が生じるのか?」を確認してください。
「正規店に頼らず、信頼できる時計店があってオーバーホールをしてもらえる」という方は、特に気にすることはないかもしれません。
さいごに
今回は、「正規店」「並行輸入店」の違いについてご紹介しました。
腕時計の購入を検討する際には「欲しい時計の目星をつけてから、正規店で買うか、並行輸入店で買うかを考える方」もいれば、「初期費用をできるだけ下げたいから並行輸入店で購入する前提で、並行品でもOH代金が高くならないブランドの中から腕時計を選ぶ方」もいらっしゃると思います。
正規店・並行入店のどちらが良くて・どちらが悪いというものではありません。
ちなみに、私は所有する2本の腕時計のうち、1本目は並行輸入店、2本目は正規店で購入しました。
どちらも違いがあって、楽しい買い物でした。
皆さんの生活・考えに合うところで楽しく腕時計を購入していただければと思います。
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