機械式時計の購入前の「不安」と「対策」~その2~

時計購入に向けて

前回に引き続き、私が機械式時計を購入する際に感じた不安と、その対策として行なってよかったことをご紹介します。

購入後に「選んだモデルへの愛情・関心が薄れるのでは?」という不安

私は機械式時計を購入する前に、よくSNSで情報収集をしていました。

X(旧Twitter)や、Instagramには多くの時計好きの皆さんの投稿があり、多くの意見が広がっていました。

その中には、特定のモデルに対してポジティブな意見もあれば、ネガティブな意見もあります。

人それぞれ好みが違うので、異なる意見があって当たり前ですし、それを自分の意見として発信することは何も問題ないことだと思っています。

ただ、自分が買った時計に対して、自分よりも知識を持っているであろう方々がネガティブな意見を発しているのを見たとき、「自分はその時計への愛情・関心を失わず、使い続けることができるだろうか?」と少し不安を覚えました。

特に、私の場合、周りに時計について話し合える友人がいなかったため、時計購入に関して人に相談することができませんでした。

時計という新しい世界へ進んでいく楽しみの一方で、1人だけで考え続けたことで解消できていないちょっとした疑問・不安が、他人のネガティブな意見をきっかけに爆発してしまわないか…と、起きるかどうかもわからない漠然とした不安が生まれたのです。

そこで、「他人の意見を気にせず、これが自分に必要な時計なんだ!」と思えるようになるために行なったのが、以下の2つのステップです。

  • 時計によって満たしたい欲と、時計に求める要素を整理する
  • 買おうとしている時計が、上記の欲・要素を満たしているのか確認する

時計によって満たしたい欲と、時計に求める要素を整理する

何事においても「達成したい目的」と「それに向けた手段」が一致していることを確認できれば、自信を持てるものだと思います。

ですので、まずは「達成したい目的」を整理します。

今回でいうと「時計によって何の欲を満たしたいのかと、時計に求める要素」を整理していきます。

私の場合は以下の通りでした。

  1. 一生使えるものが欲しい
  2. 目立ちすぎず、安心して使いたい
  3. 雨の日も、汗をかく日も身に着けたい
  4. 飽きずに長く使えるものがいい
  5. 仕事でPCを使うので、磁気の影響を受けにくいものがいい
  6. 時間を計る道具として、見やすいものがいい
  7. 維持費が低く、修理しやすいものがいい

買おうとしている時計が、上記の欲・要素を満たしているのか確認する

私が買おうとしている時計はIWCというブランドのパイロットウォッチMarkⅩⅧというモデルでした。

このモデルが、私の上記の欲・要素を満たしているのかを確認してみます。

  1. 一生使えるものが欲しい → IWCはブランドが存続する限り、修理してくれる
  2. 目立ちすぎず、安心して使いたい → 時計好きしか知らない絶妙なブランド知名度
  3. 雨の日も、汗をかく日も身に着けたい → 金属ブレスレット
  4. 飽きずに長く使えるものがいい → シンプルな3針の時計
  5. 仕事でPCを使うので、磁気の影響を受けにくいものがいい → 耐磁性がある
  6. 時間を計る道具として、見やすいものがいい → パイロット向け視認性抜群デザイン
  7. 維持費が低く、修理しやすいものがいい → 中の機械が汎用品のため、修理しやすい

このように、IWCのパイロットウォッチMarkⅩⅧというモデルは、私が求めている欲・要素をすべて満たしてくれていること確認できました。

このように整理することで、私は「これが自分に必要な時計だ!」と自信を持って言えるようになりました。

さいごに

ここまでつらつらと書きましたが、正直ここまで不安になる方も多くはいらっしゃらないかもしれません。

また、こんなに考えなくとも、楽しく時計を買っていただくのが一番だと思っています。

ただ、もし、私と同じように不安になる方がいらっしゃれば、1つの参考としてみていただけると嬉しいです。

さらにいうと、「時計によって満たしたい欲と、時計に求める要素を整理する」というステップは、欲しい時計を探す前に実施できれば、より効率的かと思います。

ただ、「初めて時計を買おう!」というタイミングでは、「まず時計に求める要素ってどんなものがあるのかわからない」という方がほとんどだと思います。

ですので、いろんな時計を知っていく中で、少しずつ「こんな要素が欲しい・必要だ」というのが見えてくるものだと思っています。

そして、候補の時計が複数本浮かんできたタイミングで、今回ご紹介した方法を試していただければと思います。

長文、読んでくださりありがとうございました。

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